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「舞妓さんちのまかないさん」空腹時に読むのは厳禁ですよ!

台所 お役立ち

舞妓さん・・・。海外からの注目はさながら、日本人の私も舞妓さんや芸子さん達に関して目を奪われます。

しかし、実際の彼女たちの私生活や仕事などベールに隠された部分も多く、ましてや裏で支えている方たちの存在も正直考たり、興味すら持つ機会がなかったように思えます。

ただ、そんな見えなかった部分をひょいと飛び越えて、「ああ、彼女達も普通の10代の女の子で可愛いなぁ。」と、思えたり、花街で働く人たちが舞妓さんや芸子さんを支えている様子を垣間見えたりと、知らなかった世界が読めるのも面白いところです。

なかでも東北の郷土料理ってこんなのあるの?京都ってこんなの食べてるの?と、九州に住んでいる私にはとても新鮮な料理から、家庭の食卓でお馴染みの定番料理がモノクロですが、「あ~コレ今すぐ食べたい!!」と、悶絶するシーンが沢山!内容は続きものもありますが、忙しい主婦の方でもサクッと読めるお話もあるのでオススメです♪


そして、何より心が疲れません!!コレも大事です。

修羅場や嫉妬などの妬み・・・ドロドロがありません。

調味料程度の起承はありますが、しかし、読み終わった後の悶々とする読み終わり後の時間がないので、ぜひ共有していただきたい漫画です。

あらすじ/舞妓さんちのまかないさんのタイトルの理由

主な登場人物は、同級生で幼馴染の16歳のキヨとすみれです。

青森から共同生活を営む「屋形」へ舞妓さんを目指して上京しますが、キヨは向いていなかったようで、早々と舞妓さん候補をクビになってしまいました。

親友のすみれと離れ離れになる・・・!というピンチの中、屋形で食事のまかないを作っていた、おばちゃんが腰を悪くして倒れてしまいました。

その時、長年故郷のおばあちゃん仕込みで料理の腕があるキヨは、冷蔵庫にあるもので親子丼を作ります。

料理の味は至って普通の家庭的なお味。

飛びぬけて美味しいというわけではないのですが、ここに住むのは中学校を卒業して、舞妓を目指して来た女の子達です。

まだまだ、家庭の味を味わいたい年頃でもあり、また舞妓さん達の1日は結構ハードで体力も必要です。

それだけ、まかないさんは屋形を支える重要な人。

女将さんから、まかないさんとして働く事の申し出に、キヨにとってはすみれのように絶対に舞妓さんになりたい!!と情熱を持って上京したわけではなく、むしろすみれの傍にいたいと行動していたので、台所で支える立場になる事に願ってもない事だったでしょう。

こうして舞妓さんちのまかないさんは、おばちゃんからキヨに交代して台所を舞台とした場面も多く登場していきます。

そして、もう一人の主人公、すみれ(キヨからはすーちゃんと呼んでいます)。

強い意志を持って上京したすみれは、舞妓さんになる為、仕込みの身として勉強や踊りに励み、踊りの師匠からは「100年に一度の逸材」と評されます。

同期の中でも、いち早く店だし(舞妓さんのデビュー)を許されますが、それらは努力の賜物であり、鼻にかけるそぶりも全くなく、彼女自身とっても気が利き、同性からも愛される存在です。

常に舞妓さんとして気が張っているすみれですが、幼馴染のキヨと、青森に住む健太(後に上京)の前では等身大の女の子です。

また、すみれの恋心も可愛くて、ここも目が離せないところですよ(〃ノωノ)♡

印象に残る料理3選!!

どの料理を選ぼうかとかなり悩んだのですが、ただそれだけではなく、その時の物語も一緒に蘇るのを合わせて個人的にピックアップしてみました。

№3 あずきばっと

あずきばっと

第69話『ごほうびの味』で出てきた、東北の郷土料理です。

小豆を煮て、やわらかめの粒あんを作り、うどん(きしめん)をゆでたものにあえて食べるそうです。

人が集まる時にふるまわれるスイーツのような感覚のような料理なのですが、お話の中では、舞妓さんたちのとって1年で一番忙しい「をどり」のシーズンに向けて、お稽古とお座敷を毎日頑張っている日々。

頑張り屋で、真面目なすみれは、ほとんど休みなく本番に向けて練習をし、リハーサル前日にはお座敷が終わった後も、百はな(すみれの舞妓名)の義理の姉、百子さんの家で遅くまで練習をします。

幼馴染のキヨは、その様子を青森の田植えのシーズンと重ね合わせます。

集中すると休むことなく打ち込む すみれを知っているので、田植えもようやく終わった後に、静かな縁側で、キヨと健太に見守られながら、冷えた「あずきばっと」を、ごほうびの味と思いながら口にする、すみれと、それを出来立ての温かい「あずきばっと」を、あえて冷蔵庫に入れてご褒美を用意するキヨの素敵な場面です。

№2 粟ぜんざい

第282話『迷い』に登場したプチプチしたツヤのある粟餅に、熱々のこし餡がのってある上品な甘さのスイーツ♪

この場面で舞妓の つる駒さんが、今後「芸子としてやっていけるか」と、将来の不安を、芸子の駒千代姉さんに相談します。

つる駒さんは、ちょっとおっちょこちょいのうえに、食べ物が大好き!!歌劇団の熱狂的ファンで、感情も表に出やすく、よく妹分の駒えみとも対立シーンもあるのですが、屋形にとっては大切なムードメーカー的存在です。

そして、なんと1話から屋形の場面で、主人公2人を差し置いて一番最初に登場します!

数年経ったこの282話には、つる駒が芸子として一人でやっていけるのか、それとも同期が辞めていくのを見て、自分も引退してしまうのか・・・。

答えがはっきりしない中、甘味処で、お姉さんの駒千代さんに相談するものの、このお姉さんも、つる駒さんと同じようなキャラクターの人で、自分の周りは、姿も良い・踊りが上手・お三味が上手い・話しが上手な人に囲まれていたようですが、駒千代さんは競う余裕どころか自分の事で精一杯!まわりをキョロキョロしないで、自分の足元だけ見てひたすら歩いていたら、遠くまで来ていたと(芸子さんになっていた)。

実はこの数年前にも、周りをキョロキョロして舞妓になることが怖いと言っていた、つる駒さんの相談にのっていた駒千代さん。

当時も、そして今回も駒千代さんの相談後スッキリとした顔で食べる『粟ぜんざい』。

将来の選択の一つに、記憶に残る食べ物とリンクするのは素敵だな・・・と、思いました。

№1 ジンジャーエール

第106話『この時季の風物詩』では、新しょうがとスパイス、砂糖を煮詰めたシロップを炭酸割りをしたジンジャーエールが出てくるのですが、この話では、キヨがワクワクしながら毎日丁寧な仕事をしている事がわかります。

最初は、梅干しを漬けるのために黄色くなっているのを確認する場面が出てくるのですが、これは99話の「おかあさんの役目」の梅にも関係しており、舞妓さんは優雅さと気品を持つようにと、娘たち(舞妓さん)に毎日のように小言を言ってしまうおかあさん(女将さん)が出てきます。

しんどい役が多い女将さんが、珈琲を飲んで一服しようと台所に行くと、キヨが梅シロップを作ろうとしており、その工程を聞いて結構な手間がかかる事を知ります。

更に、シロップの出来上がりはなんと梅次第。

梅シロップの仕込みだけしたら、時々様子をみて、それとなく発酵しそうだったら位置をずらす程度で、なんとなくいつも気にかけておくと梅が自分のタイミングでシロップを作るのだそうです。

これを聞いたおかあさんは、娘たちの声掛けも変わります。

そして、その変化が106話の男衆さん(芸子・舞妓の着付けをする男性の人)が、お中元がわりの”うちわ”を梅雨の時期に運び、その休憩に屋形に訪れた時に気づきます。

梅干し用に廊下で干している梅を見て、長年女将さんを知っているお兄さん(男衆さん)は、手間がかかる事を嫌う女将さんが、梅干しを作る事を許し、また毎日様子を見ているのに驚くのです。

紅ショウガで使う梅酢を、今年作る梅で梅酢をとって、それを来年の紅ショウガに使う・・・買えばすぐに使えるし、手間もかからないのに、それらをワクワクしながら取り組むキヨを見て、男衆さんも少しだけ心を動かされますが、私はとっても心に響きました!

毎日料理を作る日々は変わらないのに、来年もその先も食卓に出すものが、こうして丁寧に取り組んだものをいただく日々が、人間を丁寧に生きている感じと、心に余裕がある気がして、キヨさんの実直な姿が印象に残ります。

ここも見どころ!

電子書籍と漫画で読むことのできる、作家の小山愛子さん思い出の家庭の味や、イラストで語られる小山家小噺(?)を読むのも面白いですよ♪

内容がその漫画で紹介された食べ物に関しての事が多いのですが、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。

私が好きだった話が食べ物ではないのですが、『入れもの』のお話で、おばあちゃんが何をくれる時でもティッシュで包んでくれるのだそうです。

それがビスケットでもキャラメルでも、おこづかいでも・・・・。

一緒!!うちもおばあちゃんもそうだった~!!と、共感で懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

また、書籍だと見れるのがカバー裏表紙には、モノクロだった食べ物がカラーで紹介されている事♪ここで、さらに食欲upされてしまいますが、嬉しい特典のような気持ちで見る事ができますよ!

どこで読める?観れる?

週刊少年サンデーコミックにて連載中です!漫画は小学館から発売されています。

過去の配信は読むことは出来ませんが、『サンデーうぇぶり』なら1話づつの配信を無料で読むことが出来るのできるのでオススメです!ただし小山先生の休載がある時は2週間ぐらい更新がないので、気長に待ちたい方には良いと思います☆

アニメではAmazonprime videoHuluU-NEXTで観る事が出来、漫画の雰囲気も壊さず1話も9分で上手くまとまっている為、サクッと鑑賞出来るのでこちらもオススメです!

実写版では、森七菜さん 出口夏希さんのw主演でネットフリックスにて鑑賞する事が出来ます。2024年1月にはBlu-rayBoxが発売されますよ♪

隙間時間に読むのも良し!1話で終わろう・・・と思うも本を閉じる手が止まり、もう1話おかわりしても良し(?)

一度読んでほしい漫画ですよ☆

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